アップセルとクロスセルの違いとは?ECサイトでの導入ポイントと成功のコツ
2025.07.28
ECサイトを運営していると「アップセル」と「クロスセル」という言葉を目にすることが増えてきたのではないでしょうか。どちらも売上を伸ばすための有効な施策ですが、その意味や活用方法を正しく理解していないと、成果につながらないどころか、かえってユーザーに不快感を与えてしまうこともあります。
本記事では、アップセルとクロスセルの違いとそれぞれの効果的な活用方法、そしてこれらを簡単に導入できる「SmileForm」について解説します。
アップセルとクロスセルの違いを理解しよう

アップセルとは?
アップセルとは、購入を検討している商品よりも「上位の商品」や「より高機能・高価格な商品」を提案する手法です。例えば、1ヶ月分の商品をカートに入れているユーザーに対し、「3ヶ月分なら10%オフ」と提案してより高単価の購入に誘導するような施策が該当します。
ユーザーにとっても「お得に購入できる」「長く使える」といったメリットがあり、自然な形で顧客単価を上げることが可能です。
クロスセルとは?
クロスセルは、現在購入を検討している商品に関連する「別の商品」を提案する手法です。例えば、スキンケア商品を購入したユーザーに対して、「一緒に使うと効果が高まる美容液」や「専用の洗顔料」などを追加提案するのが典型的です。
「ついで買い」を促すことで平均注文単価(AOV = Average Order Value)を引き上げることができ、ECサイト全体の売上向上に貢献します。
なぜアップセル・クロスセルが今重要なのか?

現在、EC業界全体で「新規顧客の獲得コスト」が年々高騰しています。広告費が高くなり、1人の新規顧客を獲得するだけでも費用がかさむ時代です。
そんな中、既存顧客や今まさに購入しようとしているユーザーに対して、効果的な提案を行い、客単価や購入回数を増やす「アップセル」や「クロスセル」は、広告費を追加でかけずに売上を伸ばせる施策として注目を集めています。
このような施策を導入することで、
- 利益率が改善される
- 広告に依存しない売上構造が作れる
- 顧客満足度が向上する(適切な提案ができる)
といったメリットが得られます。
ECサイトでのアップセル・クロスセル施策の具体例

いずれも、タイミングや表示内容を工夫することで、自然な流れの中でユーザーの購買行動を促進することができます。
アップセルの例
- 単品購入から定期コースへの切り替え提案
- より高容量・高機能な商品の選択肢を提示
- まとめ買いセットの割引訴求
あるECサイトで単品購入されやすい健康食品を販売しているケースを考えてみましょう。
通常の購入ページでは1袋(30日分)を3,000円で販売しているところ、購入直前のカート画面で「3袋セットなら10%オフでお得!」という案内を表示することで、より高額なセット商品の購入へと誘導します。
このように、購入を検討している商品に対して「よりお得な上位プラン」「まとめ買いセット」などの魅力的な選択肢を提示することで、ユーザーが自ら高単価商品を選びやすくなる仕組みをつくるのがアップセルの基本です。
クロスセルの例
- メイン商品に関連する消耗品・ケア用品の追加提案
- 購入商品と同カテゴリ内の人気商品をレコメンド
- あと1,000円で送料無料などのインセンティブ設定
たとえば、ECサイトでスニーカーを販売している場合、購入後のサンクスページや確認メールで「シューズケアセット(防水スプレー・ブラシ・クリーナー)」を一緒に提案することで、関連商品を追加購入してもらう流れをつくれます。
また、美容液を購入したユーザーに対して「同ブランドの化粧水を一緒に使うとより効果的」と案内するなど、相性の良い商品を自然に紹介することもクロスセル施策の一例です。
こうした提案は、ユーザーにとって「便利」「効果的」と感じられることが重要で、同時に購入単価の引き上げにもつながります。
導入時の注意点と成功のコツ
アップセル・クロスセルを効果的に機能させるには、以下のような点に注意する必要があります。
押し売りに見えない自然な提案
購入を妨げるような過剰な訴求は逆効果です。あくまで「ユーザーにとってのメリット」を強調しましょう。
導線設計とタイミングの工夫
カート画面、サンクスページ(購入完了画面)、確認メールなど、それぞれのタイミングで適した提案内容を用意することが重要です。
データ分析に基づいた改善
どの商品がセットで売れているか、どのタイミングの提案が効果的かなど、数値で検証しながら改善を繰り返しましょう。
SmileFormならアップセルもクロスセルもすぐに実現可能

私たちが提供する「SmileForm」では、こうしたアップセル・クロスセルの仕組みを簡単に導入することが可能です。
完了画面でのアップセル表示
商品購入直後のモチベーションが高い状態で、関連商品やグレードアップの提案ができます。
バンドル販売・割引設定が簡単
特定の商品を一緒に買うとお得になるバンドル設計にも対応しており、クロスセル施策がすぐに始められます。
メールや広告とも連動可能
SmileMailやSmileAnalyzeと組み合わせれば、ステップメールによるリピート提案や広告別の分析も可能です。
システム面での複雑な設定が不要なため、初心者の方でもすぐに導入できるのが特徴です。
まとめ:アップセル・クロスセルでECの利益体質を強化しよう
アップセルとクロスセルは「どちらが優れているか」ではなく「どう使い分けるか」がポイントです。ユーザーのニーズや購入タイミングに応じた提案を設計すれば、ECの利益体質を大きく強化することができます。
スマイルツールズの「SmileForm」なら、これらの仕組みをすぐにECサイトに導入可能。売上を伸ばしながら、顧客満足度も高められる設計を実現します。
アップセル・クロスセルを通じてECの成果を伸ばしたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。無料相談も随時受付中です。
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