【必読】GmailにECのメールが届かない?今すぐ確認すべき「Gmail送信者ガイドライン」とは
2025.06.26
2024年2月から、Gmail宛てのメール送信ルールが大幅に強化されたことをご存じでしょうか?
このガイドライン強化により、適切な対策をしていないとメールが届かなくなるリスクが既に現実のものとなっています。特にECサイト運営者にとっては、メルマガや購入後フォローメールが届かないことが売上や顧客ロイヤルティの低下に直結する深刻な問題です。
GoogleのGmailだけでなく、Yahoo!(米国)やMicrosoft(Outlook)、Apple(iCloud)もこの動きに追随しており、メールマーケティング業界およびEC業界全体に大きな影響を及ぼしています。
本記事では、この新ガイドラインのポイントと対応策をわかりやすく解説しながら、弊社サービス「スマイルツールズ」での対応状況についてもご紹介します。
Gmail送信者ガイドライン改定の背景

今回のガイドライン改定の背景には、急増するフィッシング詐欺やなりすましメールへの対応強化があります。特に企業やブランドを騙った詐欺メールによる被害が世界的に問題となっており、Amazon、楽天市場、大手の銀行などを装ったフィッシングメールが後を絶ちません。
こうした状況の中、Googleは「正規の送信者であることを送信側が証明すべき」との方針を打ち出しました。
これまでは、どんな事業者でも簡単にメールを送信できる状態が長年続いてきました。しかし、これからは「そのドメインが公式であること」「不正に利用されないこと」を証明することが最低限の責任として求められる時代になっています。
特にEC事業者にとっては、お客様との信頼関係が売上に直結するため、対応の遅れは致命傷になりかねません。
さらに今後は、GmailだけでなくYahoo!(米国)やOutlookなど他の主要メールサービスも同様の対応を義務化していくと見られています。
この動きはメールの時代の終焉ではなく「信頼されるメールしか届かない時代の始まり」とも言えるでしょう。
これだけは必須!新ガイドライン対応項目

送信ドメイン認証の設定(SPF / DKIM / DMARC)
Gmail宛に1日5,000通以上送信する場合はSPF・DKIM・DMARCの3つすべての設定が必須です。
- SPF(Sender Policy Framework)… 送信元サーバーの認証
- DKIM(DomainKeys Identified Mail)… メールが改ざんされていないことを保証する電子署名
- DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)… SPFとDKIMの結果に基づき、受信側がメールをどう扱うかを指示
DNSにレコード追加が必要となるため、社内IT担当者や制作会社との連携が不可欠です。
スマイルツールズでは、これらの認証技術に完全対応しています(DNS登録はクライアント側作業となります)。
GmailでSPFレコード・DKIM署名・DMARC認証を確認する方法
「本当に設定できているのか不安…」そんな場合は、Gmailで簡単に確認できます。
- Gmailで自社から送信したメールを開く
- 右上の「︙」メニュー → 「メッセージのソースを表示」または「元のメッセージを表示」
- SPF=PASS、DKIM=PASS、DMARC=PASSと表示されていれば認証成功です。
この確認をしておくことで、誤設定や漏れにすぐ気付くことができます。
TLS接続(暗号化通信)
送信時の通信はTLSで暗号化が必須です。スマイルツールズはこの要件もクリアしています。
ワンクリックでの購読解除(List-Unsubscribeヘッダー)
Gmailの仕様では、メール本文内の「購読解除リンク」だけでなく、メールヘッダーに「List-Unsubscribe」情報を含めることが求められています。
これにより、Gmail画面上に「登録解除」ボタンが表示され、受信者は簡単に配信停止ができるようになります。これがない場合、受信者が「迷惑メール」ボタンを押す確率が上がり、送信ドメインの評価が下がる原因となります。
スマイルツールズの「SmileMail(スマイルメール)」はこのList-Unsubscribeヘッダーにも完全対応しており、ユーザー体験(UX)の向上と迷惑メール回避を両立しています。
迷惑メール率の低減
Gmailのガイドラインでは、迷惑メール報告率は0.1%未満が推奨されています。
これに対応するためには以下の取り組みが不可欠です。
- 質の高いリスト運用(無断配信・古いリストの除外)
- 適切な配信頻度設定
- 必要なユーザーにだけメールを届けるセグメント配信
- ワンクリック解除の徹底
スマイルツールズでは、こうした配信設計のご相談にも対応しています。
Gmail送信者ガイドラインの対策を怠るとどうなる?

ガイドライン未対応のままメールを配信し続けた場合、以下のようなリスクがあります。
- メールが届かない → メルマガ経由の売上が激減
- ドメインの信頼性が低下 → 購入完了や会員登録など他の重要なメールも届かなくなる
- ブランド信頼の低下 → 長期的な顧客離れにつながる
- 顧客対応の負担増 → 問い合わせ対応コストの増加
メールが届かなくなると、「メルマガから売上が立たない」「新商品のお知らせが届かない」など、ダイレクトに売上減少に繋がります。さらに、配送通知や重要なお知らせまで届きづらくなることで、顧客からの信頼も大きく損なわれてしまうのです。
「せっかく作ったメルマガが誰にも届いていなかった…」そんな事態を防ぐために、早急な対応が求められています。
スマイルツールズなら安心対応

弊社が提供するEC専用プラットフォーム「スマイルツールズ」では、今回のガイドラインに完全対応しています。
- SPF / DKIM / DMARC → 対応済
- TLS接続 → 対応済
- List-Unsubscribeヘッダー → 完全対応(ワンクリック解除)
- リスト管理や迷惑メール率低減のための運用設計も支援
さらに、スマイルツールズならECカート、フォーム最適化(SmileForm)、メール配信(SmileMail)までワンストップで運用できるため、業務効率も大幅に向上します。
まとめ:これからのメール配信は「届く」が前提
いまやメールは「送れるかどうか」ではなく「届くかどうか」が問われる時代です。
ガイドラインに対応することは単なる義務ではなく、顧客に選ばれるブランドになるための信頼の証でもあります。
スマイルツールズなら、面倒な設定を簡単にクリアしつつ、「確実に届く」メールマーケティングを実現できます。
Gmail対策でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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