定期通販の解約阻止!よくある理由から考える7つの具体策とSmileTools活用法
2025.05.15
「せっかく新規を獲得しても、すぐに解約されてしまう…」
「リピート率が伸びず、LTV(※)が頭打ち…」
このようなお悩みを抱える単品リピート通販事業者は多いのではないでしょうか。
定期購入モデルのビジネスにおいて、“継続”こそが売上の柱になります。
しかし、広告費をかけて獲得した顧客が短期で離脱してしまうと、広告投資は回収できず、利益どころか赤字になることも。
本記事では、解約が発生する代表的な理由をもとに、通販ビジネスで実行できる「解約阻止の具体策」を7つにまとめてご紹介します。
また、弊社が提供する単品通販専用ECカート「SmileTools(スマイルツールズ)」を活用した解約対策についてもご案内します。
※ LTV … Life Time Value(ライフタイムバリュー)とは「顧客生涯価値」とも言い、ある顧客が購入開始してから解約までの間に企業にもたらす総利益のこと
解約は防げる?まずは「なぜ起こるか」を知ることから

定期通販における解約は、不可避なものではありません。多くの場合、「理由」が明確に存在します。主なものとしては次のようなケースが挙げられます。
- 効果が実感できなかった
- 価格が高く感じられた
- 商品が余ってしまった
- 他社の商品に興味が移った
- 使用方法がよく分からなかった
- タイミング的な都合(引っ越しやクレジットカードの期限など)
これらの原因を一つひとつ丁寧に潰していくことで、解約は“減らせる”ものになります。
解約を防ぐための7つの具体的アプローチ

① 顧客サポートを強化する
顧客が不安や疑問を抱えたままの状態が続くと、そのまま解約につながってしまうケースは少なくありません。とくに定期通販においては、
「いつ届くのか分からない」
「注文内容を変更したいけど、やり方が分からない」
といった小さなストレスが積み重なり、顧客離れを引き起こします。
そのため、「つながりやすく、すぐに解決できる」サポート体制の構築が解約抑止には不可欠です。コールセンターの設置はもちろん、近年ではLINE公式アカウントやチャットボットを活用したリアルタイム対応の導線づくりも注目されています。
また、よくある質問を事前にまとめておくFAQの充実も、問い合わせ対応の負担軽減と顧客満足の両面で効果的です。「困ったときにすぐ聞ける」安心感が、長期的な継続につながります。
② 商品の正しい使い方・効果実感をしっかり伝える
顧客が「効かなかった」と感じてしまうのは、実際には使用方法の誤りや継続期間不足が原因ということも多々あります。商品と一緒に、使い方を分かりやすく伝えるリーフレットや動画QRを同梱することで、理解度を高め、効果の実感を促しましょう。
また、使用量・使用サイクルの明確化も重要です。
「まだ余っているから」「思ったより減らない」という声には、適切な使用量や頻度を視覚的に提示することで対応可能です。使用量が曖昧な商品こそ、写真やイラスト、実例での説明が効果的です。
③ 顧客の声を定期的に届ける
購入後のフォローアップとして、他の顧客のリアルな声を届ける施策は非常に効果的です。
とくに、商品に対して不安や半信半疑のまま使い続けている顧客には、「自分と似た立場の人が成果を感じている」というストーリーが安心材料になります。
レビューやお客様の声は、ECサイト上だけでなく、メールマガジンや商品と同梱するリーフレット、SNS投稿など、接触頻度の高いチャネルで定期的に届けることが重要です。
特に効果があるのは、
「継続して3か月後に変化が出た」
「使い方を変えたら効果が実感できた」
といったタイムラインを含んだリアルな体験談です。
こうした事例を積極的に発信し、「もう少し続けてみよう」という心理を後押ししましょう。
④ お休み・スキップ制度の導入
実際の解約理由の中でも上位に挙がるのが、
「商品が余ってしまった」
「使いきれなかった」
といった利用サイクルと配送頻度のミスマッチです。
このような理由は、商品への不満ではなく、“一時的な事情”であることがほとんどです。
そこで有効なのが、“解約ではなく一時停止という選択肢”を設けること。
たとえば、定期購入のスキップ・お届け間隔の変更・最大〇回までの一時停止など、柔軟な設定ができる仕組みを導入することで、顧客が無理なく継続できる環境が整います。
また、これらの設定をマイページやサポートチャネルから簡単に行えるようにしておくことが重要です。ストレスなく選択できることで、“仕方なくの解約”を効果的に防ぐことができます。
⑤ 特典・インセンティブで継続のメリットを明確化
人は理由がないと行動を継続しづらいものです。
定期通販においても、「今後も継続した方が得だ」と明確に伝えるインセンティブ設計が、継続率向上に大きな効果を発揮します。
たとえば、3回目の継続でプレゼント、6回目で割引クーポン、10回目で限定商品の案内など、継続回数に応じた特典を段階的に用意すると、次の回に進むモチベーションになります。
また、長期継続者向けに「VIP会員」や「プレミアムランク」といった特別感を演出するステータス制度を設けるのも有効です。ポイント制度や記念日のクーポン配信など、「継続してよかった」と感じてもらえる瞬間を積極的に設計していきましょう。
⑥ フォローとマーケティングのパーソナライズ化
「パーソナライズドマーケティング」とは、顧客一人ひとりの嗜好や行動履歴に基づいた商品やサービスを提案する手法です。ECサイト内で関連商品の表示や購買履歴を元にしたレコメンド機能を使うことで、顧客の興味を引き購入意欲を高めることができます。
また、継続率が下がりそうな顧客には、特別な案内メールなどで早期にリカバリーをかけることが効果的です。購入履歴やアクセスデータに基づいて、個別の訴求を届けるCRM連携も重要です。
⑦ 解約理由の記録と定期的な分析
多くの事業者が見落としがちなのが、解約時の「顧客の声」を集めていないことです。
「仕方ない」として処理されがちですが、実はその“最後の声”には、商品改善や施策見直しに直結するヒントが詰まっています。
まずは、解約フォームに「理由選択」や「自由記述欄」を設けるところからスタートしましょう。
理由を選択式にして収集しやすくしつつ、「その他」の中身を読むことで思わぬ気づきを得られることもあります。
そして、集まったデータは溜めるだけでなく、月次・四半期でカテゴリ別に分析する仕組みを作ることが重要です。
「配送タイミングが合わない」
「価格に不満がある」
「効果が実感できなかった」
といった理由別に可視化することで、どの領域を重点的に改善すべきかが明確になります。
SmileToolsでは、解約理由ログの取得・管理が可能で、これを使ってマーケティング施策と商品改善に繋げている企業も多数あります。
解約を“学び”に変える仕組みを整えることで、継続率の改善サイクルが加速していきます。
SmileToolsが提供する「解約阻止を仕組み化する機能」

弊社の提供する「SmileTools」は、これらの解約対策を“現場レベル”で実行しやすくするために設計された、単品通販専用ECカートです。
- 解約前の顧客に対してステップメールやセグメント配信を行う「SmileMail」
- 商品購入や解約の経路別に成果を可視化する「SmileAnalyze」
- 離脱率を下げるフォーム改善機能「SmileForm」
- LPやフォームのABテストが簡単にできる「SmileLPO」
など、「リピートを促し、解約を防ぐ」ために必要な機能がすべて統合されています。
さらに、解約理由のログ取得・管理も標準対応しており、「感覚」ではなく「データ」で継続率を改善できるのが大きな強みです。
まとめ:解約は“起こるもの”ではなく、“防げるもの”へ

定期通販において、解約が一定数出るのは自然なことです。ですが、その多くには明確な理由があり、事前の施策やアフターフォローで「防げるもの」でもあります。
そしてもっとも重要なのは、それらの対策を感覚や勘ではなく、数値と仕組みで回していくことです。「SmileTools」では、LTV最大化を目指す企業の皆さまが、無理なく・着実に“解約阻止”へ向けた取り組みを続けられるよう、ツールとサポートの両面で支援しています。
解約の連絡が入る前に、できることがあるはずです。
まずは「防げる解約」から対策を始めてみませんか?
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